galerie kaigetsu

2025/10/25 13:47

展示会


「 万物の詩を聴く 」 余白の造形舎  伊藤 萠子
2025年10月24日(金) 〜 11月9日(日)


ある日伊藤さんは、それまで製作していた器づくりを辞め、一旦全て手放してみようと思い、嫌なことはせずに思いのまま暮らすことを選びます。


やがて、自分と対話しながら手を動かし、何度も捏ねて形にして、思いを可視化する日々が始まりました。
自らの暮らしと表現を根源から問いつづける言わば精神性の鍛練、その一端を拒絶もし浸透もする「野焼き」に託し、一定の距離感を保つことによって作品も心も自然と同化することを許され、境地に至るのだと語ります。


こうして生まれた造形は、手跡が残る粘土細工のような形と、土が炎によって変化した複雑な表情が、どこか愛おしく惹きつけられます。
暮らしの中で生まれるさまざまな思いや感情、それらと向き合い、手を動かす。
その繰り返ししかないのだと、伝えてくれています。


3人のお子さんを育てながら自分自身の内なる声を聞き、手仕事を続ける伊藤さん。簡単なことではありません。忙しい日々に追われて見過ごしてしまう事に、丁寧に向き合うこと。あらためて考えさせられます。

どうぞ是非お手に取ってご覧になってください。お待ち致しております。


@yohakuzokei.mo






 

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